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投稿者 さとう さん [ 関東 ] | 2008年02月22日(金) 16時58分 |
初めて書き込みます。 レックさん、探偵Zさんに回答いただければと思います。 夫の不倫相手へ慰謝料を請求したいのですが、金額とタイミングで躊躇しています。 私は最低でも500万は取りたいと考えています。相手の女も500万なら余裕で支払う資質があると見込んでいますが、実際に請求するのはもっと多めの額の方が良いのでしょうか?相場は100万〜300万とのことらしいですが、それでは到底納得できません。 本などを見ると、裁判などで労力を取られないために、不倫相手への慰謝料請求は示談で払える範囲に抑えた方がいい、などと書いてありました。 今後、もし調停などに行った場合、余りに高額だと調停員の心証を悪くするなどということがあるでしょうか?
現在夫とは離婚協議中ですが、慰謝料の額などで折り合いがつかず、こちらも調停に行く可能性があります。先に女に内容証明を送りつけたことによって、夫が逆上し、より強固に慰謝料、養育費をケチられたら、と思うと夫との離婚が決着してから相手に請求した方がいいのかな、とも思います。
過去の探偵Zさんの他の方への回答は夫とは別に、女への請求は先にして構わないということだったと思いますが、根拠をもうちょっと詳しく教えていただけたら、と思います。夫は私と別れてその女と一緒になるつもりです。夫に「貴方が慰謝料をケチるつもりなら相手の方に足りない分請求します。」という方法では動かせますでしょうか?
▼ 投稿者 レック さん [ 東京 ] | 2008年02月23日(土) 04時47分 |
はじめましてレックです。 間違いが無いように最初に申し上げておきますが、私は法律家ではありません。 元探偵としての経験と、その上で勉強した多少の知識の上でお話していますので、ご了承の上、最終的な決断は弁護士さんなどの専門家のご意見を伺うことをお勧めいたします。 ここからは私の意見ですが、先ず不貞行為があったことは事実とお察しいたしますが、その証拠自体がどの程度のものか、また、それによって証明できる不貞行為の期間や回数などはどの程度でしょうか?
不貞行為の慰謝料には事実上の相場というものは存在しないと思いますが、それでも私の知る限り弁護士さんなどが基準としていることは、「不貞行為行為の確たる証拠」「不貞行為の期間」「不貞の回数」「悪質さ」「不貞行為によって離婚にまで至ったか?」「不貞行為者の資力」などで、それらを基に各弁護士さんの個人的な考えで妥当な金額を算出しているように感じます。 したがって、単に不貞行為の慰謝料として500万円が妥当かどうかと仰られても、状況がわかりませんので正直なんともいえません。 ちなみに、ご依頼人のご要望で全く同じ案件の慰謝料の妥当額を複数の弁護士さんにご相談したことがありますが、下は100万円から上は500万円と、正直何が基準か悩みました。
また、弁護士さんが妥当な金額と仰っても、裁判になった場合に必ずその金額が認められるとは限りません。
ご自身がお調べになった100〜300万円が個人的に「そんな金額は納得できない」と感じているようですが、「そんな金額」というのが個人個人の感覚で全く違いますので、必ず被害者が納得できる金額になるかといえば、必ずしもそうとはならないのが現状ですね。 (極端な話100万円で納得する人もいれば、1億貰っても許せない人もいますからね)
で、妥当な金額を何とか算出したとして、そのまま請求するか、減額を見越して多めに請求するかについてもどちらが正解とも言えないと思います。 相手の考えによっても結果が大きく変わってしまうことになりますからね。 単純にメリットデメリットを考え決断するしかないと思います。 何とか支払いが可能な金額で請求することで、話し合いなど互いの合意を得やすい状況で支払ってもらうことを優先するか・・・ 高額な請求をすることによって、訴訟に発展し精神的、経済的、時間的に負担がかかってでも、より多くの慰謝料を望むか・・・ 勿論、支払い可能な金額を請求したから、すんなり払ってくれるとも限りませんし、訴訟の負担を考えても高額の慰謝料を求めたところで、認められる保障はありません。 逆にどんなに高い金額を請求しても、すんなり支払ってくれることが無いとはいえませんよね・・・。
次にに不貞行為の慰謝料の請求と離婚とはどちらを先にするのが賢明かということですが・・・こちらも正解は無いと思います。 慰謝料の請求にしても、離婚の話し合いにしても、相手があることですから根本的に相手の考え方に大きく左右されますので、個々の事案によってどちらが良いかは違ってくると思います。 ご存知のこととは思いますが、離婚による財産分与の請求は離婚から2年、不貞行為の慰謝料請求は(不法行為の事実と、加害者がわかっていますから、知った時点から)3年。 この期間内ならば良いわけです。 勿論、基本的には財産分与などの離婚条件に関しては、離婚成立前にすべて決めておいたほうが優位に進められる傾向が有ると思いますが・・。
判例などを見る限り、以下のようなケースがあります。
財産分与で相当額を超えると思われる分与があった場合、これを慰謝料の一部として認めたケース。 これだけ見ると先に慰藉料を請求したほうがよさそうですが・・・
先に不貞行為の慰藉料の支払いがあり、十分な慰藉料が支払われたとして離婚に対して有責者である配偶者(つまり浮気した人)の離婚に対する慰藉料が減額されたケース。 こうなるとどっちが良いのか判りませんよね・・・。
余計混乱する回答になってしまってすいませんが、コレが絶対という法則は、個々の条件によって違いますからすべてが終わってみないとわからないというのが現状だと思います。 無難なところは、複数の弁護士さんの意見を聞いて、その中で判断するのが一番間違いが無いように思えます。
▼ 投稿者 探偵Z さん [ 関東/HomePage ] | 2008年02月24日(日) 15時39分 |
以下は僕の持論と実際に関与した事例に基づいてお話する事です。 一般論や平均した見解とはまた異なる見解であると解釈下さい。 僕は弁護士やお読みの本の著者などとは異なり本質は悪人です。 悪人なりの論理だとお考え下さい。
まず、額について。 僕の絵に書いたモチの話をお読みになったのだと思います。 予め譲歩、酌量分を見越して請求額を設定すべきという事ですね。 500は得られそうだけど、上乗せ分があると設定額が大きくなりすぎると。 それなら、500請求して500得るつもりで臨めば良いのです。 支払い方法等で譲歩部分を造るなどすれば良い。 もう一つ大事な事。 酌量の根拠が相手の誠意に基づくのならば、相手が不誠意であれば酌量の余地が無い事にも不自然さは無い。 相手との話し合いの中、この不誠実を強調し拡大する事は容易です。 相手が噛み付けば、それは全て不誠実であるとも言えますからね。 額が高い安いと言うより、他人の人生を直接蝕んだのであれば、同じく自分の人生を棒に振る位の償いがあるべき、と言うのが僕の考え方です。 過去と将来を同時に奪われる訳ですから、本来は失う「時間」を返せと言いたい所でしょうが、何せ日本の民法はこれをお金で償う事にしちゃっているわけですから、致し方ありませんね。 他に術無くお金で受け取らざるを得ないのです。 国が違えば、まだ他の方法で償ってもらう事も出来るのに。
先に相手を処する事について。 不貞相手と旦那を一緒に訴えたりと、色んなやり方がある中で、僕がこれを推すことのメリットについてお話します。 まず、離婚協議から始めたとしたら、財産分与や婚費分担、親権問題やら何やらで、全てが合意に至るまで時間が掛かり過ぎる。 ただでさえ時間と労力が必要なのに、そこで不貞の立証如何と言う話からスタートしたならば、さらに多くの時間と労力を費やす事になる。 ならば、すでに有責について明確である方が合意点を得るにも早いとは思いませんか? 離婚に臨むならば、すでにパワーバランスが決している方が処理が早いはずです。 ではその最短の方法は?と考えれば、短い期限付きで回答を得る内容証明送付と言う事になるわけです。 つまり、もちろんそれそのものにも効力はあるわけですが、何よりも「不貞」の事実を明確に出来る事で、有責を確立し易いのです。 ですから、これは相手を処する、と言うよりも有責の立場を明確にするという側面の方が実は大事なわけです。 だから、回答中に不貞の事実を認める内容が含まれれば足りると言う訳ですね。 同時に、生活費を差し止められるなどの最悪の事態に備えて当面の軍資金も得られる事になる。 何せ離婚協議は有責が明らかであったとしてもある程度の長期に渡りますからね。 旦那の逆上をけん制するには、この段階で弁護士名を晒した方が賢明です。 下手なことには踏み切るべきではないと、抑止力に成り得ますから。
勝負というものは、すでに勝ちが決まっている所ですべきものです。 自分が長期戦に腹を括ったとしても、相手には時間を与えない様でなければ。 労力もまた同じ。 二面同時攻撃は得策ではありません。 別々に仕掛けて、反応をそれぞれ利用する方が相手同士の不和も誘い易いのですよ。
僕の推すこれらの方法が決してベストな方法とは言えないかもしれませんが、勝負、駆け引き、相手の反力の利用、という観点から考えた場合にはこれを僕なりのアドバイスとして自分と関わった方々にはお話しています。 方法の一つとして。 それでも人それぞれ相手のレスポンスは異なるし、こちらが構えていた分拍子抜けする位あっさりと事が進む場合も少なくありません。 梃子摺る事もまたあると言うこと。 ただ、全て完全に手駒を揃えてから仕掛けますから、勝ちは決まっているんですけどね。 探偵は悪人として、相手にとり最悪の人間でなければなりませんから、いかに最悪であろうかと考え続けてきた僕なりの勝負方法なんですよ。 生活費を止められた人や心理的にギリギリの人、DV問題も併せて抱えた人や、国籍の問題、色んな人たちに仕事をさせてもらいましたが、どの件についても必要なのは、時間の節約、事態の急転で優位を築くこと、それからお金の問題。 法律は法律屋に任せて、まず勝負で勝ちを約束される所に持ち込むのが僕の仕事です。 証拠収集などはそのプロセスでしかないし、勝ちが約束されねば自分の仕事が成就したとは言えぬわけです。 まあ、そういう事を生業とするヤボな人間なりの一案だとお考え下さい。
▼ 投稿者 さとう さん [ 関東 ] | 2008年02月25日(月) 09時53分 |
レックさん、探偵Zさん、 丁寧なお返事を有難うございました。 お二人の見解がよくわかりました。 法律専門でなくても、こういった案件を熟知されているお二人のご意見を伺えることは非常に有り難いことです。
やはり相手あっての事ですから、相手の性質を良く見極めなければならないということ、仕掛ける側なら完全に勝ち駒を揃えておかなければならないということ。
着々と証拠集めはしています。期が熟するのはもうちょっと先かと思いますので、それまで抜かりなく準備して行きたいです。
探偵ZさんのHPも訪ねさせていただきました。その中での探偵Zさんのある方への回答に思わず涙しそうでした。同じ立場にある方達への応援メッセージだと思いますので、ここで引用させていただいてもよいでしょうか?
ーーーーーーーーー以下引用ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
僕も多くのお子さん連れの方とお話をした事がありますが、どんなに小さなお子さんでも、事実は肌で知っているという事にはいつも驚かされますね。 小さな胸の中でも彼らなりに家庭を蝕もうとしているリスクを感じ取っているらしい。 それだけではなく、何が原因で、どうなろうとしているのかという事まで敏感に感じている。 もちろん、母親であれば、母親がそのリスクから自分たちを守ろうとしている事にも気付いている。 ですから、常に背中を見守られているつもりで戦わねばなりません。 母親として、子を守る姿をお子さんに見せねばなりません。 傷ついても、傷を負う姿をハッキリと見せてあげねばなりません。 そうして、母子の絆をより太く、強くしていかねばなりません。 戦い抜いたお母さん方を僕は何人も思い返す事が出来ますが、いずれ父性をも子に示さねばならぬ事になる母子家庭では、この時の事が何よりも多弁にそれらを語る事実となるのです。 例えどんなに有利な勝負であろうと、それは同じ事なのです。 離婚で全ての決着が着き切る訳ではありません。 その後、ですよね、本当の勝ちがもたらされるのは。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー がんばります。
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