最近夫婦仲が冷え切っていて、離婚を切り出されないか不安です。熟年離婚をする原因は、どんなものがありますか?
夫婦によって熟年離婚の原因は様々ですが、共通しているのは、離婚を切り出す側が長年何かしらの不満を我慢してきた、ということのようです。具体的な内容を見てみましょう。

熟年離婚をするのはなんで?あえて歳を取ってから離婚する原因


離婚するのに一番多いタイミングは、結婚してから5年以内です。

他人と一緒に生活するのはとてもストレスが多いものになりがちですから、結婚してから数年以内に離婚をする人はとても多いのです。


ですが、長年連れ添った夫婦であっても離婚は他人事ではありません。


なぜなら、近年、熟年離婚がとても増えているからです。
熟年離婚とまではいかずとも、卒婚といって、籍入れたままでも夫婦をやめたと宣言する人もいます。


なぜ、年老いたあとで、パートナーとの関係を変えたいと思う人が多いのでしょうか?
今回は、熟年離婚の原因について解説していきます。
自分は熟年離婚したくない、されたくない、という方は、本記事をぜひチェックしてみてください。


意外に多い! 熟年離婚の原因とは?


離婚の原因は十人十色です。


熟年離婚の原因はこれだ!と言い切ることはできません。
ですが、この原因が多い、ということはできます。


ここではよくある熟年離婚の原因を6つご紹介させていただきます。


1. 長年の不平不満が爆発した

積もり積もっていた長年の不満が爆発して離婚に至る、というケースもあります。


これは、女性側の我慢が爆発した、というケースが比較的多く見られます。なぜ女性側は我慢していたか、それは女性に経済力がなかったからです。


今は女性が会社で仕事をして、お金を稼ぐことは当たり前のことですが、かつてはそうではありませんでした。そして、今も男女間の賃金格差はとても大きいですが、かつてはもっと大きかったのです。


つまり、女性は自活することが難しかったため、我慢して夫の世話をしてきた、というわけです。でも、熟年になって、女性は気がつきます。


今離婚して、財産分与をもらったら、ひとりでも生きていける、と。


そうなったら、もうこの人の世話をするような人生ではなくなる、自分のために生きられる、と気がついたら、離婚したくなるのはある意味自然なことでしょう。


2. 子供が自立した


子供が自立したことをきっかけに第二の人生を歩き始めたいという人もいます。色々あっても、子はかすがいになります。


お互いのことがいやだけれど、子供のことを考えると離婚できないとか、子供がかわいいから離婚したくない、とお考えの方は多いでしょう。


そのかすがいとなっていた子供が独り立ちしたことをきっかけに、第二の人生を考え始める人は少なくありません。


3. 配偶者の親、もしくは配偶者本人の介護が辛くなった

配偶者の親や、配偶者本人の介護が辛くなったために、離婚を考え始める人もいます。


介護は、とても重労働です。


とくに、配偶者の親といえば、親族ということにはなりますが、結局は他人です。


しかも、自分は配偶者の親の世話をしているのに、配偶者は自分の親のめんどうを全く見ない、という状態になったとしたら、なんのために結婚しているのかわからなくなるでしょう。


4. 退職金を待っていた


退職金を待っていた、という場合もあります。


これは、女性側が、稼ぎ手であった男性の退職金が出るのを待って離婚した、というケースが多いようです。


なぜ、このように時機を待つことになるのかというと、女性側に自立できるだけのお金がなかったからです。退職金をもらってから離婚したら、自立していける、食うに困ることはないだろう、と判断し、離婚をする場合もあるのです。


じゃあ、お金のために結婚していたのか?と思われるかもしれませんが、退職金を待って離婚した女性を責めることはできません。


そもそも彼女たちが自立できるだけの仕事があれば、お金のために嫌々他人と同居する必要は一切なかったのですから。

5. 配偶者、あるいは自分自身が定年退職し、四六時中一緒にいるのが辛くなった

どちらかが定年退職したことによって、四六時中一緒にいるのがとても辛くなった、というケースもあります。


一方に趣味などがあり、いつも出かけている、という状態ならよいのですが、仕事命で退職したあと抜け殻になってしまった、という場合は厳しいでしょう。


夫婦を続けたいなら、退職したあとも、パッションを持って取り組める趣味などを在職中から探しておくのが得策でしょう。


どれだけなかのいい夫婦でも、適度な距離感は必要です。


6. 年金分割の制度が整ったため、離婚後年金における不利がなくなった


年金分割制度とは、離婚に際して一方の配偶者の年金保険料納付実績を夫婦で分割するというものです。


これにより、専業主婦(夫)だった立場の人などが離婚後収入のない状態になっても、元配偶者から分割された年金保険料の納付実績があるため、その分の年金を受け取る事ができるのです。


この制度は平成16年までは導入されていなかったため、新しくこの年金分割制度が整ったタイミングで、離婚を考える熟年夫婦も多いようです。


熟年離婚したくないなら、夫婦間のコミュニケーションを大切にしよう!

今回は熟年離婚によくある6つの原因をご紹介してきました。


長年連れ添った夫婦というものは、その分かたい絆で結ばれちょっとのことでは離婚などしない、というケースもあるでしょう。


しかし一方でこのように、結婚して何十年もたったこのタイミングだからこそ離婚を決断するというケースも多いのです。
両者の違いは一体どこにあるのでしょうか。


一概には言えませんが、重要なポイントのひとつは、やはり夫婦間のコミュニケーションでしょう。熟年離婚を回避するためには、常日頃から夫婦間のコミュニケーションを大切にし、お互いの絆を深めていく必要があります。


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